暮らし向上リフォームとは リフォーム事例 暮らし向上リフォームの技 本会の概要と会員紹介
四季を通じて、快適な暮らしを
太陽の光を存分に利用して、昼間でも暗い部屋をなくす
昼間なのに暗い場所があって、電灯を点けないと快適に暮らせない。こんな不満を持っている人はとても多いと思います。そうした家では間仕切りが多く、北側にあるキッチンや洗面所が暗くなってしまうというパターンがよく見受けられます。
そのような場合でも、工夫次第で太陽の光をうまく採り入れ、驚くほど明るい部屋に変えることができます。
       
天窓を設けて、光を取り込む
欄間を硝子にして、光を取り込む
天窓を設けて、光を取り込む
欄間を硝子にして、光を取り込む
リフォーム前(和室の壁は緑色) リフォーム後(壁や天井を白く)
風通しを改善する
風通しが悪い家は夏に暑くなることはもちろん、いつも部屋の空気がよどんで、カビや調理の臭いが気になってしまいます。
間仕切りや室内のドアを改善することで、いまある窓を活かして風通しを劇的に改善させることも可能です。
また、日当たりのことや風向きのことを考えながら新たな窓を設けることで、それまでの暮らしでは考えられないほどの風通しが実現されます。
       
玄関に扉を閉じたまま、通風ができる扉を設ける
通風用の窓を風の向きに合わせて設ける
暗かった場所に新たな窓を設ける
水廻りに新たな窓を設ける
玄関に扉を閉じたまま、通風ができる扉を設ける
通風用の窓を風の向きに合わせて設ける
暗かった場所に新たな窓を設ける
水廻りに新たな窓を設ける
断熱性を向上させる
断熱は「快適な暮らし」の実現において、もっとも基本的なものです。冬に暖かくなることはもちろん、光熱費も節約できるようになります。 また、天井や壁の断熱は「夏の涼しさ」をもたらしてくれます。
断熱性を向上させるリフォームを是非してみてください。必ず「やってよかった」という実感が得られます。
       
外壁に断熱材を入れる
天井に断熱を入れる
ハニカムサーモスクリーンを付けて窓を断熱する
樹脂サッシを既存サッシの内側に付ける
外壁に断熱材を入れる
天井に断熱を入れる
ハニカムサーモスクリーンを付けて窓を断熱する
樹脂サッシを既存サッシの内側に付ける
日射をさえぎる
夏を涼しくするには、何よりもまず日射をさえぎることが肝心です。風通しをよくするよりも、日射をさえぎるほうが効果は大きくなります。 スダレや緑のカーテンもよい方法ですが、まだまだ他にもより効果的な工夫があります。節電のためにも、日射をさえぎる工夫を採用してください。
       
緑のカーテンを設ける
窓に庇やスダレ掛けを設ける
ルーバー雨戸を設ける(羽根の角度が替えられる)
外付けブラインド
緑のカーテンを設ける
窓に庇やスダレ掛けを設ける
ルーバー雨戸を設ける
(羽根の角度が替えられる)
外付けブラインド
大地震がきても、安心できる住まいへ
Ⅰ.建物の倒壊を防ぐ

E-ディフェンス(兵庫県三木市)における耐震実験:古い住宅を移設して、阪神大震災と同じ地震波で実験された。左側は耐震補強あり、右側は耐震補強なし。実験開始後数秒の間に、右側は1階が押し潰された。
阪神大震災では、地震発生からほんの数秒の間に、非常に多くの方が建物や家具の下敷きになって圧死されています。『倒壊を防ぐ』 これをリフォームの第一目標に置きながら、断熱や仕上げのご要望を重ね合わせていく。こんなやり方が、安心で、快適な暮らしに繋がります。
   
一階が押し潰された和風住宅
(1995年阪神大震災)
一階店舗が押し潰された住宅
(1995年阪神大震災)
Ⅱ.まずは調査から予測し、解体時に確認する

【事前調査】
大地震がきても、安心できる住まいにするためには、設計や工事の前に調査する必要があります。間取りを描き取って建物全体のバランスを把握したり、床下や小屋裏などに入って目視したり、簡易な計測器を使って、建物各部の状態を調査します。事前調査によって、構造補強や部材の取り替え箇所を予測し、設計や工事内容に反映していきます。
       
調査例(2階)1階と2階の壁や柱の位置をチェックします。
調査例(2階)1階と2階の壁や柱の位置をチェックします。
2階床の梁組などは、押入やユニットバスの点検口からチェックします。
小屋組みも2階の床と同じように押入などから入ってチェックします。
調査例(1階)1階の壁や柱の位置をチェックします。
調査例(2階)2階の壁や柱の位置をチェックします。
2階床の梁組などは、押入やユニットバスの点検口からチェックします。
小屋組みも2階の床と同じように押入などから入ってチェックします。
【解体時調査】
事前調査でも、ある程度の精度を上げて建物の状態を把握することは可能ですが、住みながらの調査であったりして、十分な確認が出来ない部分が残ってしまいます。解体工事をしながら、事前調査で予測した内容を確認し、予想外であった箇所は軌道修正をしていきます。リフォームでは、非常に重要な手続きです。あらかじめ予算に余裕をみておき、現場状況を設計目標に照らして工事をすすめていきます。
       
内装の壁や天井を剥がして、事前調査で確認できなかった部分をチェックします。
床下に潜り込んで確認できなかった部分があれば、床を剥がしてチェックします。
水廻りの土台は、土やタイルを剥がして、チェックします。この場合は土台が腐っていました。
浴室の壁仕上げを剥がして、柱や土台をチェックします。
内装の壁や天井を剥がして、事前調査で確認できなかった部分をチェックします。
床下に潜り込んで確認できなかった部分があれば、床を剥がしてチェックします。
水廻りの土台は、土やタイルを剥がして、チェックします。この場合は土台が腐っていました。
浴室の壁仕上げを剥がして、柱や土台をチェックします。
Ⅲ.具体的な耐震補強の方法
『倒壊を防ぐ』 ための耐震補強には、大きく2つの方法があります。ひとつ目は、全体のバランス(間取り)を改善する方法です。例えば、1階の南側が開放的になっている住宅なら、まず全体のバランスを改善することを考えます。耐震壁を新設したり、2階の床を補強してバランスを補ったり、屋根を軽くしたりします。二つ目は、既存の柱や梁、壁などの強さを増していくか、足りない分を補う方法です。既存の壁や柱と梁の接合部が外れないように金物で留めたり、筋かいや合板などを付け加えて強さを増していきます。
A-1:耐力壁のバランスをとる
地震時建物にかかる力は、建物の床面積(重さ)に応じて横から加わります。また、地震によって、どの方向に揺らされるか分かりませんので、南北方向も東西方向も同じだけ耐力壁が必要になります。特に2階が載っている1階部分は、2階の面積に応じたバランスをとり、耐力壁を付け加えます。
【バランスの悪い壁配置】
壁が偏っているので、回転して変形します。
【バランスが良い壁配置】
壁がバランス良く配置されているので、地震の力と平行にずれます。
【2階が載っている場合】
2階のカタチ(壁)に応じて、1階にも壁を設けます。
A-2:床を強くする
1階と2階の耐力壁の位置が揃っていない場合は、地震の力が2階の耐力壁から2階の床を経由して1階の壁耐力壁に伝わります。この場合、2階の床は耐力壁と同じような役割を担い、強さを増しておく必要があります。また、1階にガレージがあるなどして、極端に耐力壁の配置バランスが悪い場合や耐力壁の間隔が空いている場合は、奥にある耐力壁に力が流れるように床を強くしておきます。建物が捻じれるのを防止してくれます。
       
1階から2階の床をみる:2階の床梁に構造用合板を貼って床を強くします。
2階から構造用合板をみる:合板の四周に所定の釘を打ちます。
既存梁組の内側に受け材を打って、構造用合板を一階(下から)貼った例。
既存梁組の内側と壁に受け材を打って、構造用合板を貼った例。
1階から2階の床をみる:2階の床梁に構造用合板を貼って床を強くします。
2階から構造用合板をみる:合板の四周に所定の釘を打ちます。
既存梁組の内側に受け材を打って、構造用合板を一階(下から)貼った例。
既存梁組の内側と壁に受け材を打って、構造用合板を貼った例。
A-3:屋根を軽くする
地震の力は建物の重さに比例してかかりますので、屋根を軽くすることは安心な住まいに繋がります。防水のために屋根の葺き替えが必要な場合や、耐力壁をあまり増やせない間取りの場合には、耐震性をアップする有効な方法です。
       
解体中:土を載せて葺いた瓦を撤去して、屋根の重さを軽減します。
改修後:屋根をストレート瓦で葺きなおし、重さを約半分にして、屋根の重さを軽減します。
改修前:屋根は釉薬瓦葺き。
改修後:元の野地板の上に、耐水合板を貼って金属板葺きにしている。
B-1:壁を強くする
前で述べた耐力壁のバランスを補うために、既存の耐力壁の強さを割増したり、間仕切り壁であったものを耐力壁につくり替える方法です。例えば、筋かいが片側にしか入っていなかったものを両側(/⇒X)に入れて補強したり、間仕切り壁に構造用合板を貼ったり、ボード類の釘の留め付け方に手を加えるやり方です。
       
構造用合板を使って壁を強くした例
構造用合板で壁を強くする場合は、釘の品質や間隔をチェックします。
既存軸組の内側に耐震フレームを使って壁の粘り強さを補強した例
金物の筋かい(ブレース)で壁を強くした例
構造用合板を使って壁を強くした例
構造用合板で壁を強くする場合は、釘の品質や間隔をチェックします。
既存軸組の内側に耐震フレームを使って壁の粘り強さを補強した例
金物の筋かい(ブレース)で壁を強くした例
B-2:接合部を強くする
耐力壁がしっかりと効くようにするためには、柱や梁や耐力壁などの接合部が外れないようにしておく必要があります。耐力壁の強さを増すと、その周りにある柱や梁にも大きな力がかかるようになります。補強した壁や床の強さに応じた接合部(仕口や継ぎ手といいます)を金物などで補強します。
       
斜め釘打ちだけの筋かいの例(強さが不十分)
筋かいや梁に金物を使って接合部を強くした例
柱脚部分を金物で補強した例
梁組の継ぎ手を金物で補強した例
斜め釘打ちだけの筋かいの例(強さが不十分)
筋かいや梁に金物を使って接合部を強くした例
柱脚部分を金物で補強した例
梁組の継ぎ手を金物で補強した例
B-3:劣化部分を改善する
リフォームでは、大事な部材が長い月日の間にシロアリの害にあっていたり、雨漏りや結露が原因で腐ってしまっているケースがあります。柱や梁や土台などの部材が健全でなくては、幾ら耐力壁や床を補強しても無駄になります。劣化の状況に応じて、部材の取り替えや補強を行います。特に土台や水廻りの柱は、チェックが必要です。
       
改修前:漏水で腐った浴室の軸組み
改修後:腐った土台や窓台を取り替えた
改修前:漏水で腐った水廻りの軸組み
改修後:腐った土台を取り替えた
B-4:基礎を強くする
基礎は建物の重さを地面に伝えて、建物を安定させたり、地震の時に耐力壁からかかる引っ張る力や押し潰す力に抵抗する役割があります。耐力壁を新設したり、接合部に金物を付けたりして、大きな力がかかる場所には基礎を補強します。無筋(鉄筋の入っていない)の基礎に鉄筋を取り付けて引っ張る力に備えたり、おもりとなるコンクリートを打設したりします。
   
基礎の補強工程(Before):この例の基礎にはベース(底盤)がありません。周辺の土を掘ります。
基礎の補強工程(After):鉄筋やアンカーボルトを取り付けます。
基礎の補強工程(Before):型枠を取り付けます。
基礎の補強工程(After):コンクリートを打設して、養生します。
木造住宅の耐震診断と補強方法 建築確認手続き等の運用改善マニュアル(小規模建築用)
木造住宅の耐震診断と補強方法 建築確認手続き等の運用改善マニュアル(小規模建築用)
   
[参考資料]
木造住宅の耐震診断と補強方法や確認申請での取り扱いについて、指針となる資料は右の2つがあります。建物の状態やリフォームの程度や目標によって、これらの資料を参考に、他の補強方法も考えながら、設計をすすめていきます。
暮らし向上リフォームは、的確な調査をしないと始まらない
私たちが、行っている調査の実際についてご紹介します。
なお、この情報は「建築知識ビルダーズ(エクスナレッジ)」の第1号に掲載されたものです。
「建築知識ビルダース1号」より抜粋 PDFファイル PDFファイル 1.8Mb
長持ちする家にするには、雨漏り・シロアリ対策が肝心

雨漏りの危険性と原因

雨漏りによる危険性

雨漏りにより、壁の内側や柱の中などに、目に見えないところで、いつの間にかシロアリが発生している事例があります。また柱が雨漏りによる水分で腐っている事や、脆くなっていたり、腐って一部がなくなっている場合など、建物の弱体化が起こり、そのために本来の耐震性があると予想される建物であっても柱、壁、建物そのものの役割を十分に果たす耐力がなくなっているという事態が起こります。耐震補強工事では、その工事後も柱、壁などを腐らせないようにするためにも雨漏りを調査し防水性能や雨仕舞を検討する必要があります。

雨漏りが起きる原因
  • 材料の不具合

    建築材の経年劣化に気づかないことで、防水性能の低下により雨漏りの原因になることがあります。また、気象条件や周囲環境に適さない建築材を使用したり、耐水性の少ない建築材を用いることで、雨漏りが起こりやすいというケースもあります。

  • 専門知識不足
    建物を建築する側に雨漏り防止に関する「専門知識」が不足しているというケースが考えられます。設計士、現場監督、職人が、基本的な建築知識以外に、雨漏りを防ぐための「防水」や「雨仕舞」に関する専門的な知識が不足しているために雨漏りが起きてしまうケースです。また知識はあっても施工技術・施工管理・施工指示の甘さから、正しい施工が為されていないことで、本来は防げるはずの雨漏りが起きてしまう施工不良のケースも時にはあります。
  • デザイン優先主義

    雨仕舞よりデザイン性を最優先する「納まり」を指示したために、雨漏りが発生するケースです。

           
    屋根の妻側の外壁を少しだけ立ち上げて、コーナー部に袖壁を作っています。

    また防水紙の外側に入ったところでは、外側からサイディングの裏側に水が廻ってサイディングがぼろぼろになっています。

    サイディングの模様の目地が大きく、外壁にあたった雨が横走りして、防水紙の内側に入り構造体が腐食しているところ。

    笠木の下がりが小さいこと、下地の防水紙が上端で切り離しになっていること。
「雨」と「風」

雨漏りの原因は、当然「雨」ですが、単に雨が降っただけでは雨漏りが発生せず、他の要因が重なった時だけ起こる場合もあります。特に「風向き」や「風の強さ」などが影響し、通常では起こらない雨漏りが発生する場合があります。

「雨漏り」か「結露」か

雨漏りだと思っていたら実は壁内結露が原因だったというケースもあります。これには夏型結露と冬型結露があり、結露計算による物理的検証とともに、慎重な調査が必要です。


*雨漏りの事例を下にご紹介しています。

防水と雨仕舞の基礎知識

建物を雨から守るための方法には、「防水」という考え方と「雨仕舞い」という考え方があります。

防水工事の基礎知識

建築物における防水とは、雨水の浸入を防ぐことであり、その形状により大きく分けて、面状の「メンブレン防水」と線状の「シーリング防水」と「塗装」に分けられます。昨今の建築の現場において、雨から建物を守るための中心的な技術が防水工事です。

     
シート防水による屋上のメンブレン防水

コーキング処理されたシーリング防水

Before:防水性の塗料を使用した塗装防水_施工前 After:防水性の塗料を使用した塗装防水_施工後
雨仕舞という考え方

雨仕舞いとは建築物内部に雨水が浸入しないような仕組みを施工する事をいいます。「雨仕舞い」という考え方は、「防水」とは異なります。例えば、窓や扉等の開口部においては雨水を浸入させない高い密閉性を持つ防水同様の仕組みが求められる一方で、雨水が浸入した際には速やかに雨水を外部に流れ出す仕組みを併せ持つことを特徴としています。雨仕舞いは必ずしも漏水防止だけではなく、雨がかり防止や汚れ対策、濡れに起因する劣化の軽減などを含んだ幅広い概念です。

一次防水と二次防水

外壁の雨仕舞の基本は、雨が浸入しにくい事と、浸入しても、早く確実に排出されることです。そのためには、一次防水と二次防水という二段構えの雨仕舞で、雨漏りを防ぐのが一般的な手法です。一次防水は、塗装で皮膜する事や外装材の継ぎ目にシーリングを打つなどして、外壁表面からの雨水の浸入を防ぐものです。しかし、一次防水だけでは十分とは言えません。 一般に、シーリング材は10年程度で劣化するので、定期的なメンテナンスも不可欠です。むしろ大切なのは、二次防水です。外装材の内側に雨水が入っても、通気層と透湿防水シートによる二次防水がきちんと施工されていれば、それ以上、内側に雨水を浸入させることはありません。

   
壁面の透湿防水シート

外壁面通気層の設置

暮らし向上リフォーム時における雨漏り対策への有効性

暮らし向上リフォームにおいては、耐震改修や断熱改修を伴うリフォームを主体とするため,内装仕上げ材や内装下地材を撤去する頻度が多くなります。雨漏りの発見と原因究明というスタンスでは、漏水経路のトレースとその原因箇所の特定が容易になり、単体で雨漏り対策工事を行うよりも、コストパフォーマンスの高い改修工事が可能となります。また原因が複雑で十分に対応できない場合には、点検口を設けることで、構造体の腐食などが生じる前に発見できるような工夫も行っています。

■ 雨漏りの事例「屋根
     
屋根瓦の劣化からの雨漏り
屋根瓦の割れからの雨漏り
寄棟屋根の施工不良からの雨漏り
     
寄棟屋根の雨漏り・内部写真
瓦屋根と板金屋根の谷樋からの雨漏り
パラペット立ち上がりの谷樋からの雨漏り
     
■ 雨漏りの事例「壁」
   
木造住宅の外壁モルタル塗りのクラックからの漏水
コンクリートの外壁クラックからの漏水
   
■ 雨漏りの事例「窓」
     
掃き出しサッシュの防水立ち上がり寸法不足と施工不良による漏水
サッシュ上端のコーキング劣化
     
 
透明波板の採光屋根の風による雨の逆流とそのための施工不良
 
     
■ 雨漏りの事例「屋根」
     
排水ドレンパイプ貫通部のクラックからの漏水
縦樋の支持金物からの漏水
換気パイプの施工不良からの漏水
     
 
ドレンの施工不良からの漏水
ドレン施工不良からの漏水の内部
 
     
■ 雨漏りの事例「バルコニー」
     
 
ベランダの塗膜防水でのスチール手摺りの腐食と雨仕舞不良による漏水
 
     
シート防水の経年変化によるジョイント部分の剥離と穴
     

シロアリの被害

本州でその被害が問題になっているのは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類のシロアリです。

ヤマトシロアリはほぼ全国どこにでもいるシロアリですが、その被害のスピードは速くなく、よほど長期間放っておかない限り大きな被害にはなりません。一方、イエシロアリは被害のスピードも速く、早期に対処しないと大きな被害を受けることになります。
アメリカカンザイシロアリは最近になって問題になってきたシロアリで、北米から輸入された木材によってわが国に持ち込まれたものです。このシロアリは被害のスピードは速くありませんが、対処の方法が難しいと言われています。

シロアリの生態
1.ヤマトシロアリとイエシロアリ

これらのシロアリは地面の中に巣があり、そこから蟻道をつくって建物の中に上がってきて被害を与えます。調査ではそのことを踏まえて、床下に蟻道を探します。なお、これらのシロアリについて「湿気がないと活動できない」「乾いた木材は食べない」というふうに思っている人がたくさんいますが、これらはまったくの誤解です。


右写真は「シロアリの蟻道」。
この蟻道はトンネル状になっていて、地面の中にある巣から伸びてきており、その中をシロアリが移動します。

2.アメリカカンザイシロアリ

このシロアリは羽アリが到着した木材に巣をつくり、そこから被害が始まります。したがって、ヤマトシロアリやイエシロアリのように、「床下で蟻道を見つける」という調査方法ではその活動が確認できないところが厄介です。「経験や知識の豊富なシロアリ調査・駆除のプロ」の手を借りるのが最良の方法です。

シロアリ被害への対処

シロアリ被害への対処の方法は、以下のような流れで行います。

被害の範囲の把握 
 ↓
現在、シロアリが活動しているかどうかの判断
 ↓ 活動している場合
駆除の方法を決め、住まい手に了解を得る
 ↓
被害の状況に応じて、被害箇所の補修
 ↓
予防処置について住まい手と話し合いながら決定
*的確な調査が何よりも重要

ここで、とくに重要なのが「被害の範囲の把握」と「現在、シロアリが活動しているかどうかの判断」です。つまり、シロアリの性質や生態を知った上での的確な調査が何よりも大切だということです。また、この調査においては「壁をはがす」など、できる限り被害をしっかり把握できるようにすることで、的確な対処に結びつきます。ただ、このあたりは工事費用の増額につながるため、住まい手との十分な話し合いが必要になってきます。

駆除の方法については「どんな薬剤や材料を使うか?」「どこまでの範囲で処置を行うか?」というところがポイントになります。ここでも、住まい手との合意の上で進めることが大切です。私たちは費用負担を軽減するため、合理的な駆除や予防を行うことを基本にしています。できるだけ安全性の高い薬剤を使い、ポイントを押さえた部分的な処置を行うことを原則にしています。

トップページ 暮らし向上リフォーム事務局 メール